かれこれ半年前に書いた修論の内容から随分日が空いてしまった。早いもので、第一回目の山場が支部論提出で12月半ば。 終わるのか!? という焦り まだ結論に結びつけたくない という挑戦的な思い 結びつかない という深刻な思い 交錯しています。 どうする俺! ************************** しかーし!ようやく欲しかった本を購入することが出来た。 『斜めにのびる建築/クロード・パラン 著/戸田譲 訳』 1960年代の書籍で最近になって翻訳された。かのD居先生もブログに書評を書いている。買って速攻で流し読む。かなり要約すれば、当時の都市問題に対して、水平-垂直の構造から斜めの空間を単位とする構造に変換することで新しい原理を生み出そう、みたいなものだ。注目すべき点は、「斜めの原理の第2の基本」に書かれた交通と住居の統合である。まだ分からないが、この原理は僕の修士論文でかなり重要な位置を占める。パランはアーキグラム、スーパースタジオ、メタボリズム、黒川紀章のホモモーベンス等が一世を風靡した時代と同世代である。語弊があるかもしれないが、彼らの奇想天外な建築のユートピア思想はパランの原理でたいがいのことが説明できる。それがユートピアでなくなる可能性を僕は述べたいのである。それが情報化時代(もはや終焉のおそれも見通して)の現代だから可能であり、自動車と建築から発生する「かもしれない」原理を探す旅のような論文。斜めという言葉だけで簡潔に示すのがいいのか悪いのか分からないけどね。 さらにもう一冊。 『建築論事典/日本建築学会編』 これまたたいそう都合のいい時に出版された本。あるひとつの言葉に対しての建築論が梗概のように書かれてある。語彙数は140前後(うち「意匠」とか「環境」とかが約20、残り建築家の思想120前後)wikipedia的な匂いもするが、こちらの方がもちろん要点を絞ってあるし専門的で安心感がある。「建築キーワード」ほどの展開は望めないが、本当に辞書的にという意味では持ってると便利かも。 こんな風にだらけたいものです。
by matsuidaisuke
| 2008-12-02 05:34
| 論文
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